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第5回産地見学会
2025/10/14   >>体験

  夏の猛暑に引き続き、10月に入っても未だ暑さが収まりませんが、10月9日、6月から久しぶりに第5回見学会を実施いたしました。見学会にご協力頂いた有限会社松本商店様、木下らんま店様に感謝申し上げます。

1.有限会社松本商店

 当協議会では唯一兵庫県にある和ろうそく製造販売を手がける有限会社松本商店。明治10年に大阪市福島区にて創業、その後戦災に会い、戦後現在の地に移り、和ろうそくの製造に携わった企業です。そうした経緯もあり、企業のルーツが大阪であるという事から現在も当協議会の会員として活躍されています。
 今日では、伝統的な和ろうそくを製造する企業は少なくなりましたが、長年大阪や、宝塚にある著名な寺院に伝統的な和ろうそくを納品し、また手書きによる絵ろうそくも好評で、多くの方々に愛用される製品を製造しています。

 和ろうそくは、櫨(ハゼ)の木の実を原料とする木蝋を原料とし、芯には和紙を筒状にしてイグサを巻きつけたものを使用します。木蝋は化粧品の材料として、かつては輸出用にも生産されていましたが、今日ではこれらの原材料を製造する企業は限られ、和ろうそくの製造継続は非常に厳しい状況になりつつあります。
 そうした環境下にあって、松本商店は伝統的な手作りの和ろうそくと、機械化された製造ラインによる量産体制を実現し、また手書きによる絵ろうそくは、印刷では得られない風合いと精緻な絵柄が魅力で、やはり手書きの方が支持されるとの事でした。

 長時間に渡って製造工程を見学させて頂き、本当にありがとうございました。











2.木下らんま店・大阪銘木市場

 昼食を終えて、午後は木下らんま店にて欄間の製造工程を見学させて頂きました。近畿経済産業局様、大阪府ものづくり支援課様も参加し、合計9名での見学会となりました。
現代の生活様式や住宅の変化により、欄間はほとんど見られなくなりましたが、透かし彫りによる伝統的な大阪欄間に加えて、屋久杉の厚板を用いた立体的な彫刻作品、また銘木に手彫りで仕上げる看板など、欄間作りの技術を踏襲した新しい製品作りも見学させて頂きました。

 また、近年は杉材による立体彫刻のように、店舗などの壁面装飾用の作品なども手掛け、現代的なニーズに合わせた新しい取り組みにもチャレンジしているとの事でした。

 欄間製造の工程を見学させて頂いた後、大阪銘木市場へ移動し、欅など広葉樹の銘木、床柱、屋久杉の板材など、大変稀少な木材を見学いたしました。少子化により住宅建設の需要も先細りとなり、銘木のような高級木材の需要も減少傾向にありますが、まだまだ根強いマーケットがあり、新たな需要の掘り起こしの可能性も感じられます。

 伝統と刷新が交差する興味深い見学会となりましたが、大阪銘木市場で集合写真を撮影して現地解散となりました。
















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