
起源は飛鳥から奈良時代とされ、平安時代に入って宮中などの間仕切りや装飾に使用された御簾が、現在の御座敷簾の原形といわれます。
江戸時代前期の明暦年間、富田林に竹細工の技術が伝えられたのが起源とされ、金剛山麓や石川河岸に繁茂した良質の竹に恵まれた当地を中心に、竹籠作りのかたわら竹簾作りが行われ、一大産業として発展しました。
明治時代に入り、製作道具などが改良され、竹簾作りが盛んになり産地が形成されます。天然の竹の素材を生かした優雅で格調高い簾は、日本的な風流さを備えていると高く評価されています。