なにわべっ甲

なにわべっ甲

由来・特徴

べっ甲とは、赤道付近に生息する大型のウミガメである玳瑁(タイマイ)の背甲や腹甲、爪からつくられる工芸品です。 中国では、前漢の時代に既につくられたとされます。

日本には、飛鳥時代の遣隋使によりもたらされ、日本最古のべっ甲細工として奈良の正倉院に保存されています。

17世紀前半、中国から長崎へ伝えられたとされる加工技術が、大阪、江戸に伝えられました。 江戸時代にはメガネのフレームや櫛、かんざし、帯留めなどが作られ、庶民にも普及していきました。 現代までベっ甲細工は大阪、東京、長崎が三大産地であり、特に大阪では、透し彫技法など優れた彫刻技法が特徴となりました。 近年では現代的なセンスを活かしてモダンデザインのブローチ等のアクセサリーが製造され、優雅な散斑模様と上品な光沢が特徴となります。

会員概要

産地組合

有限会社エスプリマ
〒545-0021
大阪市阿倍野区阪南町5-1-13

HP: http://esprima.co.jp/

代表取締役:薗田 重一
設立:1996年

1986 大阪府伝統工芸品の指定を受ける