大阪欄間/大阪欄間彫刻

大阪欄間/大阪欄間彫刻

由来・特徴

日本家屋では、採光や換気を目的として天井と鴨居の間に、あるいは部屋の間仕切りとして「欄間」と呼ばれる部材が用いられます。
大阪欄間の始まりは17世紀初期とされ、商都として発展した大阪において需要もあり、華美な彫刻欄間として発展しました。 大阪府下の聖神社(和泉市)や四天王寺(大阪市)などに原型が見られ、現代までその技法が伝わります。

大阪欄間には、屋久杉などの杢目を生かした絵画調の「彫刻欄間」、桐の肌と透かし模様が調和した「透彫(すかしぼり)欄間」、3~5mm前後の材を縦に組み(オサ)、これを玉縁におさめ、 外周に桐板を巻いた「筬(おさ)欄間」、竹の節の断面を活かした「節抜(よぬき)欄間」、簡潔な幾何学模様を表した「組子(くみこ)欄間」、「埋込欄間」、「書院欄間」など7種類の技法が伝わり、今日でも職人により手彫りで製作されています。

1975年、大阪欄間は大阪府内で最初に国から伝統的工芸品に指定されました。
また1995年11月に開催されたAPEC大阪会議では、出席された太平洋地域の各国首脳に、日本を象徴するお土産品として、大阪欄間の技術で製作した彫刻額が贈呈されました。
その他にも、大阪で開催されたイベント、国際会議等の記念品として、数多く製作されました。

会員概要

産地組合

大阪欄間工芸協同組合
〒566-0053
大阪府摂津市鳥飼野々1丁目27番24号 木下らんま店内
TEL: 072-646-8470
HP: https://osaka-ranma.com/

理事長:木下文男
設立:1975年2月

1975 国の伝統工芸品に「大阪欄間」が指定
1985 大阪府知事指定伝統工芸品に「大阪欄間彫刻」が指定
2006 地域団体商標に登録

伝統工芸士

経済産業大臣指定伝統的工芸品 大阪欄間 伝統工芸士 4名
大阪府伝統工芸士 2名

共同受注事業

お客様からご依頼いただいた製品を納めさせて頂く事業です。

下記、官公庁ほか施主様からご依頼を受け納めさせていただいております。
お気軽にお問い合わせください。

主な実績
・APEC大阪会議 各国首脳へのお土産
・第52回国民体育大会「なみはや国体」 贈呈用記念品
・第33回全国身体障害者スポーツ大会「ふれあいピック大阪」 参加者記念品
・大相撲春場所(大阪場所) 大阪市長賞
・大阪市長表彰「水都大阪」 記念品
・G20(主要国首脳会議)OSAKA  ロシア大統領へのお土産

体験事業

■児童教育事業
小学4年生以上を対象に欄間の歴史・工程・職人による実演・体験指導をさせていただきます。

■一般体験事業
ミニらんまや便利板など数種類のデザインから好みのデザインを選んでいただき、体験していただきます